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杖の種類


Vilhelm Hertzが扱うのは、ロフストランドクラッチ(前腕部支持型)とT字杖の2種。
ただ、杖は大きく分けて6種類あります。




1. ロフストランドクラッチ(前腕部支持型)

ロフストランドクラッチと呼ばれる型。50%~ 80%の体重を支持できます。握りと前腕の2点で体重を支えるため、慢性的に痛みや不具合がある方の、3本目、4本目の脚としてお使いいただけます。カフの形状として、U字カフとO字カフがあります。ヴィルヘルム・ハーツのロフストランドクラッチは、転倒した際に腕から外れやすいことを大切に考えU字タイプを取り入れています。

【適している方】
下半身に麻痺のある方、股関節症、片麻痺、捻挫、下肢切断、痛みがあり下肢に体重をかけにくい方等




2. T字、C字型杖

日本でも見慣れた一般的な杖。Vilhelm Hertz CaneはこのT字タイプ。杖で支持できる体重は20%程度。フラっとした時やつまづくことが多くなってきた方は、こちらでスマートに歩行時のバランスを取りましょう。杖がなくても歩行ができる人の補助程度で使用します。

【適している方】
下肢の支持性が低下している方、足腰が弱ってきた方




3. 多脚型杖

持ち手は一つですが、脚が3~4本に分かれている杖。着地面積が広いので、安定度は高くなります。右利き・左利き用があります。体重をかけても倒れにくいので、立つ姿勢の悪い方の歩行訓練に適しています。ただし凸凹のあるところではかえって不安定になるので注意が必要です。

【適している方】
片麻痺の初期歩行訓練や変形性股関節症、関節リウマチの方




4. 脇固定型

典型的な松葉杖であり、脇と掌で体重を支持します。両側で運用した場合、体重の80%を支持できるとされますが、 実際の現場では安全率を見込み、50%以下で運用されます。上肢が健常で一定の筋力があり、バランス感覚があることが必要です。脇の下を圧迫するため血流が悪くなり、手のしびれが起こることもあるので歩行時に脇をしめて脇当てを挟むようにして体重を支えるようにします。転倒のリスクが高いです。ヨーロッパでは、脇の下の損傷を回避するため戦後から使われなくなっているタイプなんだとか。

【適している方】
下半身麻痺、骨折、捻挫、股関節症、下肢切断などの障害のある方




5. カナディアンクラッチ(上腕三頭筋型)

カナディアンクラッチと呼ばれるこの型は、見た目は脇固定型とあまり変わりませんが、脇ではなく上腕三頭筋と脇で脇当てを挟み、体重を支持するものです。




6. プラットホームクラッチ(肘支持型杖)

リウマチ杖ともいうこの杖は、上端に横木を付け、その先端に縦に握りが取り付けてあります。握り部分を握った腕を横木の上の弾力性のあるバッドにのせ、マジックバンドで固定して肘全体で体重を支えます。やや重く肩関節などへの負担があるため、実用性の検討が必要です。

【適している方】
腕で体重を支えるため、リウマチや手指・手関節に強い負荷をかけられない方、肘関節などに障害があり自由に伸ばせない方






ヴィルヘルム・ハーツの杖の軸の違い

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